「廃車」というと、多くの人が持っているイメージとしては、使えなくなった車を解体スクラップにするイメージでしょうか。法的には道路運送車両法にいう「抹消登録」がそれに当ります。永久抹消登録、一時抹消登録の2種類があり、解体スクラップにする「廃車」の場合は、永久抹消登録の手続きが必要になります。
面倒なイメージがありますが、手続きを行わないと乗りもしない車の税金を納める続けることになりかねませんので、早めの手続きが大切です。廃車にする自動車が普通車の場合は「陸運局」へ届出をしますが、軽自動車の場合は「軽自動車検査協会」へ「解体返納」という手続きをします。どちらも内容自体はほぼ同じです。大まかな流れとしては、「解体業者で車両を解体してもらう」→「陸運局(軽自動車検査協会)で手続きをする」→「税金の還付や保険の解約の手続きをする」といった感じになります。
では、順を追ってみていきましょう。
まだ走る自動車ならば、解体業者へ持ち込みが出来ますが、動かないのであれば引き取りに来てもらうことになります。その場合引取り費用がかかります。また、解体するには「自動車リサイクル料金」が発生します。購入時などに既に収めていれば問題ありませんが、中古車などで車検前だと請求される場合がありますので確認しましょう。そして解体直前に(つまりもう自走しない状況)になったらナンバープレートを外します。後の手続きで必要になるので、くれぐれも紛失しないようにして下さい。解体が終了すると「解体報告記録日」が通知されますので控えておきます。こちらも後の手続きで必要になります。
解体が終わったら、車検証、実印、印鑑証明、取り外しておいたナンバープレート2枚、リサイクル料金を支払ったときに受取る「使用済自動車引取証明書」と「解体に係る移動報告番号」、還付金の振込口座に使える口座番号、を持って陸運局へ出向きます。申請書は陸運局に用意してありますので、ここで記入します。車検が1ヶ月以上残っていれば税の還付があり得ますので、重量税還付の記載を忘れずにして下さい。また、廃車にする時期によっては「自動車税」の還付もありえます。自動車税事務所が陸運局内に設置されており、そこで手続きが行えます。なお、抹消登録証明書が必要な場合は、必ず発行(手数料あり)してもらいましょう。
手続き2ヶ月程度で「還付のお知らせ」が送付されます。所定の金融機関で還付金を受け取ります。また、必要であれば、自賠責保険の解約と任意保険の等級引継ぎを抹消登録証明書(登録事項証明書)を使って済ませます。以上、費用自体は多少かかりますが、なにより手間がなかなかのものです。面倒なので手続きは有料で代行してもらう人も多いようです。もしもその車が買い取ってもらえるなら、一番簡単な「廃車手続き」といえるかも知れませんね。
どうでしょうか?自分で車を廃車にする場合は、解体業者に行ったり、陸運局へ行ったりと結構自分で出向くことが多くなります。もしお時間があったり、経験としてやってみたいという方以外は、個人的には廃車買い取り業者に売った方が楽だと思います。(車も引取に来てもらえますし、ご自宅で書類を用意しておけば、重量税の還付等も全てお任せです!)
お見積りは無料ですので、ぜひお気軽にお見積りを取ってみてはいかがでしょうか?